全国15~69歳の男女50,000人を対象にしたアンケートで、コロナによって変化したと感じる生活様式第1位は「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」でした。

実際街中でも使える場所が増えていますし、もしかしたら患者様からキャッシュレスが使えるのか質問された方もいらっしゃるかもしれません。 このような背景もあり、医療機関でのキャッシュレス導入をおすすめしています。

とはいえ、

  • うちの診療所は高齢者も多いし、特に求められていない気がする
  • 導入しても手数料だけ払って恩恵は受けられないのではないか
  • 導入するとなっても、どのキャッシュレス決済を採用すれば良いかわからない

という不安を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。 そこでこの記事では、なぜ導入すべきなのか不安も払拭する形でお伝えしていきます。

どうしてクリニック・病院でのキャッシュレス導入がおすすめなのか

ではさっそく、その理由についてお伝えします。 具体的には以下の4つです。

  • 病院はキャッシュレス決済が求められているところ第1位だから
  • シニアの方も病院にキャッシュレスを求めているから
  • 院内感染するリスクが減らせる病院として差別化できるから
  • 手数料は自己負担額で計算するため他業界より実質低くなるから

病院はキャッシュレス決済が求められているところ第1位だから

医院・調剤薬局 44%
飲食店 10%
自動販売機 8%
公共交通機関 7%
税金・保険料 7%

出典:カードレビュードットコム「今後キャッシュレス払いができるようになってほしい場所」2020年

コロナ禍に行われた上記調査で、今後キャッシュレスが使えるようになってほしいところ第1位として医院・調剤薬局がランクインしました。しかも他を圧倒的に引き離してです。

その理由として、クリニックや病院でもらうおつり等を触りたくないことが挙げられます。

また、コロナ禍で普段の買い物もクレジットカード等になってしまったので、もう慣れてしまったキャッシュレスで支払いたいという人もいらっしゃいます。

以上のことから、導入することで患者様の要望に応えられる医療機関となります。これが導入をおすすめしたい1つ目の理由です。

シニアの方も病院にキャッシュレスを求めているから

医院・調剤薬局でキャッシュレス支払いしたい人がいるのは分かったけど

  • 大多数は若者じゃないの?
  • うちは高齢者が多いから関係なさそう

と思われた方はいらっしゃいませんか?しかし意外かもしれませんが、支払いたい人の中には高齢者も多く含まれています。

下記は、60~70代の男女に最もよく利用する決済方法を聞いたアンケート結果です。

クレジットカード 49%
現金 32.6%
電子マネー 9.8%
交通系電子マネー 4.4%
デビットカード 1.6%
QRコード決済 1.2%

出典:三井住友カード「シニア世代の67%がキャッシュレス派!令和シニアのキャッシュレス事情を徹底調査

実は、67%のシニアがもうすでにキャッシュレス派なのです。つまり高齢者の患者様が多いからといって、需要が無いとは言い切れません。逆に求められています。

ですので、需要が無いから導入を見送っていた方は、再度検討してみることをおすすめします。

他のクリニックや病院と差別化できるから

経済産業省の調査によると、日本の事業者の約70%はなんらかのキャッシュレスを導入しています。一方、クリニック(診療所)の導入率はというと16.5%です。かなり低い水準にあります。

しかし先程お伝えした通り、高齢者も含めて医療機関でキャッシュレス支払いしたい人が大勢います。つまり、導入すれば他院とは違ってクレジットカード等で支払えるクリニックという差別化が図れることも意味します。

  • 診療科目・専門分野で特化
  • 内装をリフォームする
  • ホームページ集客の強化

差別化には様々な方法がありますが、多額な費用がかかったりするなど、どれもそう簡単にできるものではないと思います。 こうして考えるとキャッシュレスの導入は比較的容易ですし、穴場な差別化施策ではないでしょうか。

手数料は自己負担額で計算するため他業界より実質低くなるから

キャッシュレスを導入する際に手数料を支払うことになりますが、これがネックになっている方も多いかと思います。しかしこちらの手数料、自己負担額にしか掛からないため他業界より実質割安になります

具体的には以下の通りです。

手数料3%とすると

<通常>

お会計10,000円
→手数料は10,000円×3%=300円

<クリニック(病院)>

お会計10,000円
→手数料は10,000円×30%×3%=90円
※3割負担の患者様として計算

つまり、実質手数料は0.9%なのです。0%ではないので支払うべきものはありますが、他業界よりもキャッシュレス導入のハードルは低いことが言えます
思っているほど手数料を支払わないで良いのであれば、導入する余地もあるのではないでしょうか?

導入するならどの決済手段にすれば良いか

クリニック(病院)でキャッシュレスを導入することがおすすめなのは何となく分かった。しかし、クレジットカードにしても電子マネーにしてもたくさんの種類がありすぎて、どれを採用すべきか分からないという方も多いのではないでしょうか

結論を言うと、以下はよく使われる決済手段なので導入したいところです。

  • クレジットカード→VISA、Mastercard
  • 電子マネー→楽天Edy、Suica、WAON、nanaco、iD
  • QRコード決済→PayPay、d払い
しかし現実的な話、楽天Edyなら楽天に、PayPayならPayPayにそれぞれ申し込んで行くのはかなりめんどくさいですよね。
そこでおすすめしたいのが、オールインワン端末です。マルチ決済端末とも言われます。

端末一台導入していただくだけで

  • クレジットカード決済
  • 電子マネー
  • QRコード決済

を一気に導入することができます。各社とのやり取りもその会社が行ってくれます。

手間を要することなく幅広くキャッシュレスを導入できますので、興味のある方はオールインワン端末を提供している会社を探してみてはいかがでしょうか。