昨今のキャッシュレス化に伴い、自分のお店も導入しようと考えている。
とはいえ、導入には手数料などのコストが付いて回るので
- 簡単には決断できない
- コストを払ってまで導入する意味があるのか
- 一体どれくらいの効果が見込めるのか
と気になっている方も多いはずです。
そこでこの記事では、キャッシュレス導入することでどんな効果をもたらしてくれるのか、分かりやすくお伝えしていきます。
キャッシュレス導入による効果・メリット7つ
それでは早速紹介して行きます。
客単価が上がる
クレジットはついつい使いすぎてしまうという話をよく聞きますが、実際のところも現金より支払う金額が多くなるというデータがあります。つまりクレジットをはじめとするキャッシュレス支払いに対応すれば、客単価を上げることができるというメリットがあります。
- (居酒屋にて)現金が無いから今日は注文を抑えよう
- (雑貨屋にて)本当は3つ欲しいけど現金が足りないから1つだけにしておこう
といった場面を減らすことができるからです。ちなみに数字的に言うと、キャッシュレス決済の方が約1.7倍客単価が高くなるようです。
出典:JCCA「民泊とキャッシュレスを両輪とする地域を巻き込んだ観光立国推進に向けて」
お客様の取りこぼしが減る
お客様からキャッシュレスの要望が無いから導入しないという声をよく聞きますが、それで導入しないのはもったいないかもしれません。
というのも約23%の人たちが「カード払いできずに購入を諦めた経験がある」と答えており、そもそも要望がある人たちを取り逃がしている可能性があるからです。
導入することによりキャッシュレス派の人もちゃんとお店に呼び込むことができ、機会損失を減らすことができるメリットがあります。
また、これと同じ原理でカードは使えても電子マネーに対応してないから来店しないといった可能性も考えられます。導入の際は複数の決済手段を導入する方が良さそうです。
お店の回転率が上がる
特にiDやnanacoなどの電子マネーが分かりやすいのですが、基本的にキャッシュレスは読み込ますだけで会計が終了します。そのため、現金のやり取りをする場合に比べてお店の回転率を上げられるというメリットがあります。
具体的には、
- スタッフがレジ業務からキッチンやホールに復帰するまでが早くなり提供スピードなどが上がる
- レジで行列ができることなくスムーズにお客様の対応ができるので、次のお客様をすぐにご案内できる
といった効果が見込まれ、お店の売上を増やすきっかけを作ってくれるのです。
ちなみに経済産業省の調査によると、キャッシュレスに切り替えることでレジ1回あたり平均9.2秒お会計の時間が短くなるという結果が出ています。
出典:経済産業省 令和3年度「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」第3回検討会事務局説明資料
レジ締めの手間とミスが減る
レジ締め作業で金額がピッタリ合わず、確認作業に時間を費やしてはいませんか。キャッシュレス決済を導入すればその手間を減らすことができます。
なぜなら機械が自動的に売上処理をするので間違えようがないからです。また、現金で支払った回数やレジ中の現金量が減る事から、差異があったとしてもすぐに原因究明しやすいということもあります。
さらに、時間を奪われると他の仕事が進まないですし、スタッフの帰りが遅くなると人件費も膨らみます。22時以降の深夜手当が発生している時間ならなおさらです。導入は、そういった工数削減・人件費削減に一役買ってくれる効果もあるのです。
非接触なので感染防止対策ができる
新型コロナウイルスの影響により、現金の受け渡し等で店員と接触したくないニーズが生まれました。また、そもそも現金を触りたくないという意見も増えています。
そこでキャッシュレスを導入すれば非接触のため感染防止対策に繋がり、上記ニーズに応えられるお店になることができます。
実際、コロナ前よりもキャッシュレスを利用するようになった消費者は4割程度増えたという調査もあります。現金派の人も乗り換え始めているということなので、これらの人に対応できるという点でもメリットがあると言えるのではないでしょうか。
インバウンド集客ができる
海外では日本よりもキャッシュレス決済が主流になっている国が多いです。観光客として多い中国では約79%、韓国で約95%も普及しています。
従って導入すれば、そういったインバウンド客を取り込めるメリットがあります。普段使い慣れている決済手段が使えるお店の方が選ばれやすいからです。
また、旅行中はやむを得ない場合に備え日本円の現金をセーブしながら使う傾向があります。「カードが使えるならもっと買ったのに」という機会損失を減らしてくれる効果もあります。
窃盗リスクが軽減する
現金のみのお店とキャッシュレス決済が浸透したお店、どちらの方が泥棒に合う確率が高いでしょうか。これはおそらく現金のみのお店です。
なぜならキャッシュレスの割合が増えるとお店に存在する現金の量が減るため、狙ってもちょっとしかお金が手に入らないお店になるからです。
従って導入は窃盗リスクを減らすことができるという効果もあります。
まとめ
ここまで7つほどメリットを述べてきましたが、まとめると以下の2つに集約されます。
- 機会損失の防止
- 人件費等の削減
キャッシュレスはあなたの思っている以上に、お店に対して便益をもたらしてくれるものなのです。
少しでも興味のある方は、導入の検討をしてみてはいかがでしょうか。