外国人観光客の水際対策は個人旅行こそ解禁されていないものの、徐々に緩和されています。(2022年9月7日現在)
完全復活はいつ頃になるか分かりませんが、今後コロナ禍の今よりは訪日外国人が増えることが予想されます。
そこで、来るインバウンド需要を自店にも取り込むため、外国人を集客できる方法をお探しではありませんか?
この記事ではそんな飲食店向けに、インバウンド集客方法を6つ紹介しています。
具体的には下記のとおりです。
- 翻訳機を導入する
- 外国語メニューを用意する
- 訪日外国人対応のWi-Fiを導入する
- キャッシュレス決済を導入する
- 訪日外国人向けグルメサイトに登録する
- Googleマップ集客の対策をする
訪日外国人による売上は、コロナで落ち込んだお店を助けてくれる貴重な収益源だと思います。
インバウンド需要が急に戻り、対策が間に合わず取りこぼしてしまう事態を防ぐためにも、今のうちから取り組むことをおすすめします。
コロナ後のインバウンド需要復活が見込まれる
インバウンド需要回復に向けて対策を始めたいものの、本当に日本に観光客は戻ってくるの?と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで対策をお伝えする前に、インバウンド需要復活が見込まれる理由を3つほど紹介します。
- コロナ収束後に訪れたい国として1位
- 円安によるメリットがある
- そもそも政府が観光を推進している
コロナ収束後に訪れたい国として1位
日本政策投資銀行が行った調査によると、コロナ収束したら次に訪れたい国として日本は1位でした。
今は制限があって来れていませんが、解禁となれば日本旅行を待ち望んでいた方々が訪日してくれる可能性は高いと言えます。
また、日本を評価する理由の上位に「清潔そう」という声もありました。
コロナで衛生面が気になる時代だからこそ、他の国ではなく日本に行きたいという追い風効果もあるようです。
円安によるメリットがある
2022年9月現在、円安が進行しています。
どちらかというと円安は好ましくないといった雰囲気がありますが、訪日外国人にとってはメリットがあります。
日本で安く買い物ができるからです。リーズナブルに日本旅行できるのであれば、行きたいと考える方は増えるでしょう。
実際「爆買い」で話題になって多くの中国人が訪日していた時も円安でした。
そもそも政府が観光分野を推進している
政府は観光立国の実現に向けて、国を挙げてインバウンド政策を行っています。
2030年に訪日外国人6000万人を目指し、交通機関の多言語対応・無料Wi-Fiサービスの導入支援をはじめとする、様々な観光分野に資金を投入しています。
円安などは市場次第なのでずっとは続かないと思いますが、国が観光客を積極的に呼び込んでいる事実は続きます。
そのため、これからも訪日観光客が増えていくことが期待できるのです。
インバウンド再開に備えて今からできる飲食店の集客対策
インバウンド需要が復活したとしても、何も対策をしていなければ集客効果は0に近いでしょう。
そこでここからは、インバウンド再開に備えてできる飲食店向けの集客方法をお伝えします。
翻訳機を導入する
観光庁の調査によると、日本旅行で一番困ることは「施設等のスタッフとのコミュニケーションが取れないこと」でした。
中国語や韓国語未対応ならまだしも、世界共通語である英語すら対応していないことで困っている方が多いようです。
そこで外国人とコミュニケーションがとれるように、翻訳機の導入をおすすめします。
英語に対応できるお店になれれば、外国人にとって行きやすいお店になれるからです。
もちろん外国語を喋れるスタッフを雇うことができればベストですが、簡単ではないと思います。
出典:観光庁「訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備に関するアンケート」
外国語メニューを用意する
先ほどと同様の調査によると、言語の壁を一番感じる施設は「飲食店」であり、タイミングは「料理を選ぶ・注文する際」のようです。
そこで外国語メニューを取り揃えることをおすすめします。
困っている人がたくさんいるわけですから、外国人にとって優しいお店になれれば集客効果が期待できるからです。
言語は英語、中国語、韓国語があるのがベストです。
なお小さなことですが、番号で注文できるようにするとより親切なお店になれます。
これをしておくと、注文する側もされる側も意思疎通がしやすくなります。
訪日外国人対応のWi-Fiを導入する
訪日外国人の2人に1人は無料公衆無線LANを利用したいと考えています。
しかし海外と比べて日本は外国人向けのWi-Fiスポットが少ないのが現状です。
そこで外国人対応の無料Wi-Fi導入をおすすめします。
導入することによって、以下のような複数のメリットがあるからです。
- Wi-Fiが使えるお店として差別化につながる
- ネットが使えて滞在時間が延びるので、売上UPにつながる
- ネットが使えるのでお店をSNSでシェアしてくれるかもしれない
本当は日本にしかないお店に行きたいのに、Wi-Fiがないことで仕方なく自国にもある大手チェーンに足を運んでいる外国人がいらっしゃるかもしれません。
訪日外国人対応の無料Wi-Fiを導入してそのような層を集客してみるのはいかがでしょうか。
キャッシュレス決済を導入する
海外では日本よりもキャッシュレス決済が主流になっている国が多いです。観光客として多い中国では約79%、韓国で約95%も普及しています。
従って導入すれば、訪日外国人の集客につながります。使い慣れている決済手段が利用できるお店の方が選ばれやすいからです。
また、旅行中はやむを得ない場合に備え日本円の現金をセーブしながら使う傾向があります。
「カードが使えるならもっと買ったのに」という機会損失を減らし、客単価を上げる効果もあるのがキャッシュレス決済導入の特徴です。
訪日外国人向けグルメサイトに登録する
せっかくの日本旅行ですから、失敗しないお店選びをしたいはずです。
そのため、
- 自分の食べたい料理がお店にあるのか
- 雰囲気や価格帯
- 外国語対応しているか
- お店の評判
などの情報を外国語で提供できる訪日外国人向けグルメサイトの登録をおすすめします。
情報が外国語で事前にわかるお店になれれば、グルメサイト等を利用せずお店の詳細をつかめない競合との差別化になるからです。
Googleマップ集客の対策をする
訪日外国人向けグルメサイト以外に、世界共通のお店情報を確認できるサービスがあります。それはGoogleマップです。
世界で多くのユーザーがいる地図アプリかつ、旅行中は地図を多用するのでここの対策をすれば集客につながる可能性があります。
具体的には以下の対策がおすすめです。
- お店の評価の星を3以上にする
- お店の口コミを増やす
- お店の写真を載せる
- (できれば)英語でお店情報を載せる
なお逆に、評価が低かったり、口コミが一切ないと来店する勇気をそいでしまいます。そうならないように対策していきましょう。
>>弊社でGoogleマップ集客の対策が可能です。詳しくはこちら。
急にインバウンド復活して焦ることのないように
この記事では飲食店向けのインバウンド集客対策をお伝えしました。
いずれも高難度な対策ではないと思いますが、多少時間はかかってしまいます。
ですので急にインバウンド復活して対策が間に合わず、訪日外国人客を取りこぼすことのないようにお気を付けください。
今のうちから対策の準備をしておきましょう。